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原田耕三先生

デジカメからこんな写真を見つけた。2010年の手帳に沢山のメモがあったので、それを編集しながらのアップです。とても大変だった…

立花(たてはな)のデモンストレーション。東京にいた頃の写真です。
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原田先生は古典華道の実践者として名高い岡田幸三師に師事され、山口県で華道塾を営みながら、京都の師の元に通われ、室町時代から続く「立て花」、江戸時代の「立花」をはじめ、生涯いけばなを探求された、岡田師の技術と精神を受け継ぐ稀少な伝承者だそうです。

2006年岡田師の他界以降、師の東京の生徒たちとの交流が始まり、山口を拠点に、東京でもいけばなの指導で、ご活躍されているそうで、親友の人が誘ってくれたので一緒に同行させてもらいました。
何でも60年位薫陶を受けたそうで、凄いなと本当に思いました。


立て花(たてばな)は、お花の最初の形だそうです。素直な姿で仏様に奉る。江戸時代初期には立花(りっか)と呼び名も変わったそうです。江戸時代中期には草木の理想の形を追求した「生花(しょうか)」というものもあるそうです。

これは何かな?
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御玄猪(おげんちょ)というものです。これは池坊の宗匠のデザインだそう。銅製。

藁を灰汁抜きして込み藁というものを使い生けていく花。この込み藁は10年から20年も使う事ができるそうです(すごい!)
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基本となる釣合いの取り方を勉強しました。
花の根本の切り方で込み藁の寿命が決まる。我を張らずに、心を込めて削る(難しそう)
はさみで切り鉛筆の様にナイフで鋭利にする。
いける時は前へ前へ出ようとする気持ちを後ろにやってくる事が大事だそうで、他のものを生かす為に自分の欲を切り捨てる事が大事だそう。

配置は真・受・添えとあるそうです。
自然の力を残し、主役の為に脇役(主役級のを)を切り捨てる時もあるそう。

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ろう梅 シャガ 椿 松
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最後に綺麗な水を張って水面に映す。本来の生け花の慎みを表すそうです。(控えめにが重要)
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私はな〜んにも知らなかったので全て勉強でしたネ。
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この配置は受け(紅梅)・真(しだれ柳)・射(たいと読む・つつじ)
胴(ユキヤナギ)・奥(若松)・流し(五葉松)
秘伝は真を物足らずに据えた方がいいそうで、物足らない真がいいそうです。

針や釘や針金を使う事もあるみたいですが、その姿を生かして調和・虚実・長短のバランスを自分の感覚でいけていく。
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最後にお花を拝見して、抹茶を頂き先生と話をさせていただきました。
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とても興味深い話があり…″際(きわ)は彼岸″と言われていて、この意味は行けどもいけども真偽は深い。(何事も極めようとしたら奥深く一生勉強とういうことかな、一生でも足りないと思う)本当にそうだと思います。

こういったものを勉強して、その場・環境にあったいけばなを自在に生けることができるようになればいいですね。
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日本の花の歴史といけばなの文化の精神に触れることができ、とても楽しい時間でした。
今更ですが、本当にありがとうございました。


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by shin7300 | 2013-02-17 15:49 | | Comments(2)
Commented by アツシ at 2013-02-19 10:20 x
原田先生の講座懐かしいですね!!
あの一回でここまでいけばなのことを理解してしまうとはさすがです。
料理、焼物なんでもそうだと思いおますが古典があって今があります。
今年の茶会のテーマは現代美術と古典の花です。
さてさてどうなるのでしょうか?
Commented by shin7300 at 2013-02-19 10:31
アツシさん久々にコメントありがとう。
原田先生の講座懐かしいよね。
理解というか感じただけなのですがね…あまり理解はしてないと思うよ。
今年の茶会はいつやるのかな?誘って誘って!
出来たら二連休の初日がいいな!?勝手な事言ってゴメン!
楽しそう。
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